【SPO2が下がってしまう!?】原因と対処法について説明します。

SPO2について知りたい

SPO2が低下したらどう対処したらいいの?

この記事はこのような人に読んでもらいたい記事です。

どうもよんくれです!

先日受け持った患者さんのSPO2が安定せず、60台まで低下してしまうことがありました。

しかし私はどう対応していいのか分からない、、、

とりあえず先輩に報告し、一緒に対応してもらったのですが頼ってばかりではいけません。

このような事例を通して、成長するチャンスだと思い、自分なりに勉強してみました。

この記事を読むと、SPO2についてやSPO2低下時の原因の考え方、対処法を知ることができます。

目次

SPO2 とは

SPO2とは、「経皮的酸素飽和度」のこと。

人は呼吸をして、肺(肺胞)でガス交換を行います。

肺胞でガス交換をして体内に入ると、酸素はヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。

酸素飽和度とは、動脈の赤血球にあるヘモグロビンが酸素と結合している割合を%で示したもの。

正常値はだいたい96%以上で、95%以下だと少ないと判断します。

ただし、病棟では高齢の方や重症の方が多く90%前半でも症状がなければ問題はないです。

ちなみにSPO2は経皮的ですが、採血をして酸素飽和度を測定した値はSaO2と言います。

SaO2は「動脈酸素飽和度」であり、SPO2は「経皮的酸素飽和度」であるため、値はほどんど同じになります。

皮膚から見るか、採血してみるかの違いですね。

パルスオキシメーターの仕組み

SPO2 を測定するためには、パルスオキシメーターという機械を使います。

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この仕組みを簡単に解説します。

血液は赤血球の影響で赤く見えていますが、赤血球をとり除くと薄い黄色っぽいです。

(これは血漿の色)

この赤血球(ヘモグロビン)と酸素がくっつくことでより鮮やかな赤色になります。

この赤色の度合いを測定することで酸素飽和度を見ているのです。

+プラスワン情報+

人は動脈があれば静脈もあります。その中でも動脈だけを見れる理由として、脈動があるかどうかがポイントです。

橈骨動脈は脈を確認できますが、橈骨皮静脈では脈は触れませんよね。

この脈動を見て判断しているため、心拍数(HR)も一緒に分かるのです。

SPO2が低下すると

SPO2が低下するということは、酸素とヘモグロビンがくっついている数が減っているということ。

つまり、酸素が体内に少ない状態です。

先ほどお伝えしましたが、ヘモグロビンと酸素がくっつくことで血液は鮮やかな赤色になりますが、くっつく量が少ないと青紫色に見えます。

これがチアノーゼですね。

(唇や爪、膝裏なんかに見えやすいです。)

SPO2が低下する原因

SPO2が低下する原因は換気ができていないためです。

その中でも今回は、慢性的に低下する原因ではなく一時的や急速に低下する原因を見ていきます。

  • うまくSPO2測定器が付いていないため測れない
  • 指先が冷たい
  • 痰づまりをしてしまってる
  • 酸素投与がうまくできていない
  • 気胸や心不全増悪など、急激な変化が生じた場合など、、、

対処法

うまくSPO2が測れていないことでSPO2が低下している場合は、正確に測ることで上昇する可能性があります。

そのため、SPO2がしっかり挟めているか、テープ式なら新しいのに変える、接続部分がつながっているか、測定部位を変える、などを試してみましょう。

指先が冷たい場合は、末梢循環が悪くなっているため血液の色を感知しにくくなります。

その場合は指先を温めるか、他の部分で測定しましょう。

痰詰まりを起こしている場合は、まず聴診で痰がどこにあるのかを確認しましょう。

そのあと、体の向きを変えたり、吸引をして痰を動かす、引くことで肺に酸素が届き、SPO2が上昇する可能性があります。

酸素投与がうまくできていないときの原因として、カヌラやマスクを外している。カヌラは鼻から酸素を投与するが、口呼吸をしている。酸素チューブの接続のゆるみなどが考えられます。

そのため、接続やマスクなどのフィッテングも確認、口呼吸ならカヌラからマスクに変更するなどの対応が必要です。

気胸や心不全増悪などの急変リスクの場合は、バイタルサインを測定ましょう。

この場合は、SPO2だけでなく血圧や脈拍など他も変動していることが多いです。

また自覚症状を確認し、医師への報告が必要かどうか判断しましょう。

私の体験談では、

COVIDに感染していた患者であり、肺機能が低下していた患者。

痰も多く、SPO2が安定してはいましたが痰詰まりですぐSPO2が60台まで低下してしまいました。

私のとった行動は、

SPO2の張り替え、聴診、体交、吸引、酸素流量を上げる。

このような対処をしてSPO2を保つことができました。

酸素流量に関しては、CO2ナルコーシスの人などに対して酸素濃度をいきなり上げてしまうと呼吸は止まるので注意が必要です。

まとめ

今回はSPO2について説明しました。

基本的なことなので、流してしまうこともありますが、基本からしっかり学びなおすことも大切ですね。

今回は私調べでの対処法を記載したので、他にも方法がある場合はコメントで教えていただけると嬉しいです!

これからも学んだことを共有していくので、よかったら足を運んでください!

ありがとうございました。

                                 よんくれ

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