【抗血栓療法とは?】抗血小板療法と抗凝固療法の違いについて

抗血栓療法について知りたい

抗血小板療法と抗凝固療法についての違いが分からない

この記事はこのような方に向けて書いています。

どうもよんくれです!

みなさんは、抗血栓療法を知っていますか?

血栓を作らないようにする治療のことでしょ。

私もこんな感じで答えてました。

しかし、先輩から

ワーファリンバイアスピリンは同じ血栓を作らない薬なのに2種類も必要なの?

と質問されました。

「、、、」

分かりませんでした。

そこで今回は、抗血栓療法についてまとめました。

この記事を読んで抗血小板療法と抗凝固療法について理解でき、違いを知ることができます。

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目次

抗血栓療法とは

抗血栓療法とは血栓症の発症を予防するための治療です。

文字の通りですよね(笑)。

脳梗塞や心筋梗塞、血栓症など、血管に血栓が詰まってしまい生じる疾患の予防に用いられます。

しかし、抗血栓療法には細かく分けると2種類あります。

それが、抗血小板療法抗凝固療法です。

では、それぞれについて分かりやすく説明します。

抗血小板療法とは

抗血小板療法とは、主に血小板による血栓を予防する治療です。

血小板は動脈にある血管内皮細胞(動脈の内側の膜)が壊れることで凝固しやすくなります。

簡単に説明すると、

高血圧や糖尿病、飲酒、喫煙など生活習慣病など、動脈硬化によって血管内が壊れやすくなり、血管を修復しようと血小板が固まるのです。

そのため、動脈にできやすい血栓を予防しているとも言えますね。

主な薬剤は

  • バイアスピリン
  • クロピドグレル
  • エフィエント
  • シロスタゾールなど

対象疾患は

  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 末梢動脈疾患
  • 非心原性脳梗塞など

抗凝固療法とは

抗凝固療法とは、主に凝固因子による血栓(フィブリン血栓)を予防するための治療です。

血流のうっ滞や流れの悪いところにできやすい血栓が凝固因子による血栓です。

下肢の静脈塞栓症(DVT)や心房細動(Af)は血流の流れが悪いため血栓が生じてしまうため、フィブリン血栓に当てはまります。

補足

長時間同じ体勢(特に座位や足が下にある体勢)でいると、下肢に血流がたまってしまう。エコノミークラス症候群ともいう。

心房細動は心房が細かく震えるため、左房内の血流が悪くなる。

これらは動脈より流れの遅い、静脈にできやすい血栓を予防しているとも言い換えられます

主な薬剤は

  • ワーファリン
  • ヘパリン
  • プラザキサ
  • エリキュース
  • イグザレルト
  • リクシアナなど

ワーファリンのモニタリングはPT-INRで確認します。

へパインのモニタリングはAPTTで確認します。

対象疾患は

  • 心房細動
  • 心原性脳梗塞
  • 弁置換後の血栓
  • 深部静脈血栓など

まとめ

抗血栓療法を簡単にまとめると、

抗血小板薬は動脈にできる血栓を予防し、抗凝固療法は静脈にできる血栓を予防している。

これはあくまで簡単に説明したものなので、もっと詳しく調べたい方は調べてみてください!

今回で抗血栓療法についてなんとなくイメージはつきましたか?

今なら先輩に、血栓のできる機序が違うため2種類の抗血栓薬を飲んでます!と言えそうです(笑)。

私もまだまだ勉強不足なので、違う内容があればコメントで教えていただきたいです!

皆さんも一緒に勉強していきましょう!

ありがとうございました。

                                 よんくれ

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