PICCにとは何か、構造を知りたい
PICCの利点は?注意すべきことはあるの?
この記事はこのような方に読んでもらいたいです。
どうもよんくれです!
カテーテルにはいろんな種類があります。
その中でもPICCを見る機会が多いのではないでしょうか?
PICCがあれば採血もとれるし、トリプルルーメンなら3本分のラインにもなるし、便利なことが多いです。
そこで今回はPICCの構造について書きたいと思います!
PICCとは
PICCとは、末梢中心静脈カテーテルのことを言います。
基本的には上腕から挿入することが多く、
尺側皮静脈(など)→腋窩静脈→鎖骨下静脈→上大静脈(中心静脈)という流れでラインを挿入していきます。
PICCの種類はシングルルーメン、ダブルルーメン、トリプルルーメンがあります。
私の病院ではトリプルルーメンをよく使用するのですが、トリプルは点滴の行くラインが3つあります。
3本のラインがストローにくるまれて一本になってるというイメージです(笑)。
これからは、トリプルルーメンについて解説します。
構造
PICCには、3つのラインが一つのストローに包まれたイメージとお伝えしましたが、その1つ1つに名前と特徴があります。
①distal(遠位部)
特徴
内径が最も太く、カテーテルの先端から薬液が流出します。distal(刺入部から最も遠い)は心臓に一番近いため、中心静脈圧やメインの輸液を投与する際に使用します。
内腔は0.65mlです。(うちの病院で使用しているものです)
②medial(中間)
特徴
distalよりも内径は狭いが、その分流量が安定しています。流出路はカテーテル中央です。
内腔は0.45mlです。
③proximal(近位部)
特徴
内径は狭く、流量は安定しています。流出路はカテーテルの最も手前(先端から一番遠い)です。そのため、厳密な流量設定が必要なカテコラミン系(ノルアドレナリン、ドブタミンなど)を投与することに使用します。
内腔は0.46mlです。
メリット・デメリット
PICCのメリット
- 感染リスクが低い
- 気胸、血胸リスクが低い
- 首や胸に穿刺されるより恐怖心が少ない
- 感染、閉塞がない限り長期留置が可能
- 末梢ラインのように何回も針を刺す必要がない
- 採血可能
PICCのデメリット
- 静脈炎や血栓症のリスク
- 挿入部の場所や腕の曲げ伸ばしで滴下スピードに変化が生じる
- 閉塞すると使えない
カテーテル管理について
PICCのトリプルルーメンには、それぞれの特徴があることが分かったと思います。
そのため、どこから何の薬剤が行っているか、フリーラインはあるのかなどの確認は必要です。
また、全部を使うと3本のラインがつながることになります。
そのため、ライン管理を行わないと絡まってしまったり、最悪PICCが抜けてしまうリスクがあります。
PICC以外でもそうですが、ライン管理は日々から意識して行いましょう!
まとめ
この記事を読んで、PICCについて理解をしていただけたかと思います。
私もまだまだ勉強している身なので、これからも知識を増やして共有していきたいと思います!
これからも一緒に頑張っていきましょう!
ありがとうございました。
よんくれ
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