どうも、2年目看護師のよんくれです!
最近、新人さんがシャドーで先輩の後ろについて看護を学んでいます。
稀にですが
1年目さんから、「看護計画の入れ方教えていただけませんか?」
と私に質問をしていただくことがありました。
さすがの私でも、こたえられる範囲は丁寧に教えていると、仲の良い医師から
「あんな後輩感ある子が先輩顔してるやん!」
なんて言われています(笑)。
1年は早いですね、、
さて、本日は1年目の時に印象に残った看護エピソードについてお伝えします!
これは、入職して8か月ぐらいの話です。
その時、病棟ではせん妄患者が多くバタバタしていた時期でした。
ラウンドしていると、受け持ちの一人が泣いていました。
そこで私が取った行動、先輩の行動について紹介します!
その日の出来事
私が準夜勤(夕方から夜中まで勤務)で患者のバイタル測定を行っていました。
その日はせん妄患者が多く、暴れているのを抑えたり、暴言を吐かれたり(涙)。
バタバタして夜ご飯までの時間が押しており、私は内心焦っていました。
そのとき、一人の患者がベッドで横になり涙を流していました。
70歳台、初回入院で本日救急車で緊急入院となった方。意識レベルはクリア。
いきなりの出来事で、さらに私は戸惑ってしまいました。
私の取った行動
私はなぜ泣いているのか分からないので、とりあえず
「どうされましたか、悲しいことがありましたか?」
と声を掛けました。
しかし、首を振るだけで答えてくれず、、、
さっきまでは泣いていなかったはず、意識レベルはクリア、なぜいきなり涙を流すのか?
色々考えた私は、これはせん妄の初期症状ではないか!?とアセスメントしました。
せん妄は夕方から発症しやすく、70歳代だと発症リスクが高まります。
せん妄とは一過性の意識障害のことで、場所や日時などが分からなくなってしまいます。
せん妄を発症すると予後が悪くなるというデータもあるため、私たちはせん妄予防に力を入れていました。
またこの患者は初回入院ということもあり、すぐ先輩へ報告に行きました。
「先輩、患者の一人が急に涙を流され何も答えてくれくれなくなりました。70代、初回入院とせん妄リスクのある方でせん妄の症状でしょうか?」
すると先輩が代わりに対応してくれることに。
先輩の対応
先輩は、ベッドサイドへ駆け寄り
「どうしたの?何か辛いことがあったの?」
と目線を合わせて話しかけました。
患者は少しの間無言だったのですが、先輩が
「少し座って気持ちを落ち着かせましょう」
と言い、患者を座らせました。
すると、患者が少し口を開きました。
私は遠目で見ていたため会話の内容は分かりませんでした。
しかし、
「そうやんね、初めてだと不安だよね。何かあったらいつでも私たちが話聞くから案してね。」
といい、一緒にベッドへ腰かけ、背中をさすってあげていました。
それで少し落ち着いたのか、患者は泣き止んだので先輩は病室から出てきました。
患者が泣いていた理由
先輩から泣いていた理由を聞くと、
「あの人は今日初めて苦しくなり、緊急入院になったでしょ。なにもかもが初めての経験で、すごく怖くて不安だったのよ。それを思い出してしまったから、涙があふれてしまったのかな。でも話を聞いて、私たちがいることを伝えると少し安心したみたいよ。」
この出来事を振り返って
先輩の話を聞いて、私は自分の無知に恥ずかしく、悔しい気持ちになりました。
たしかに、人生初めて入院すると不安な気持ちになります。
また、急に苦しくなったこともあり、死への恐怖やこれからについてなどいろいろ考えてしまい、涙が出ることだってあると思います。
その涙をみて、私はせん妄かもしれないと間違ったアセスメントをした上に、患者の気持ちを汲み取ることができませんでした、、
今まで重症患者ばかりを見ていたこともあり、入院時に涙を流した患者を見たことがなかったので、不安で泣いているというあたりまえことに気づけなかった私。
それに比べ、先輩は、目線を合わせ、背中をさすり、話を傾聴する。
看護師としてすべき理想の対応を行っていました。
私が考えたせん妄かもしれないという視点は大切だと思います。
しかし、それ以前に患者がなぜ泣いているのかを考えられていませんでした。
次こそは私も先輩のような、患者に寄り添えるようにしっかり患者の訴えを聞き出せるようになりたいです。
まとめ
今まで、さんざん患者の心に寄り添う看護師になりたいです!と口にしてきたのに、いざというときにそれはできませんでした。
あたりまえなことほど、実践することは難しい気がします、、、
医療的な知識も必要ですが、まずは人として相手の気持ちを考えることは大切にしていきたいです。
次こそは、患者の思いに寄り添えるように思いを聞きます!!!
皆さんは私のような間違いをせず、患者の思いをしっかり聞いてくださいね!
ありがとうございました。
よんくれ
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