【それ、ほんとに不眠?】睡眠をアセスメントするポイントをまとめました!

睡眠に関するアセスメントポイントが分からない

そもそも睡眠のアセスメントが難しい

この記事を読むとこのような疑問を解消します。

どうも、2年目看護師のよんくれです!

看護師は、患者さんが夜眠れるように日中の行動の予定を立てたり、薬剤で入眠コントロールを行いますよね!

夜に寝てもらわないと、せん妄のリスクも増えたり転倒したりといいことはありません。

患者さん、夜によく眠れたのは医療者が頭を使った結果だということを知ってほしいです(笑)

しかし、この入眠コントロールは難しく、医師、薬剤師、看護師がカンファレンスを行いどの薬剤を使用するか決定します。

今回は、入眠をアセスメントする際に観察すべきポイントをまとめてみました!

入眠に関するアセスメントのポイントが分からないと悩んでいる方に読んでもらいたいです!

目次

必要な睡眠時間

睡眠時間は人によってバラバラです。

ショートスリーパーという、少ししか寝ないでも問題ない人やロングスリーパーという、長い時間寝ないと体調が悪くなる人がいます。

そのため、自分に合った睡眠時間があれば寝てる時間が短くても問題ないということになります。

また、年齢により睡眠時間も変化します。

ある研究では、10歳までは8~9時間、15歳で8時間、25歳で7時間、45歳で6.5時間、65歳で6時間と、加齢に伴い必要な睡眠時間が少なくなることが報告されています。

よく年を取ると寝る時間が少なくなると言いますが、実際は必要な睡眠時間が少なくなっているからなんですね!

入眠コントロールの方法

入眠コントロールをする方法はいくつかあります。

  • 日中に起こす
  • リハビリで体を疲れさせる
  • 足浴、洗髪など、リラックスしてもらう
  • 本人の苦痛をとる(痛み、不快、悩みなど)
  • ベッドサイドの環境を整える、モニター音を下げたり、ヘアの扉を閉める
  • 薬剤を使う など

ここは難しく考えずに、自分が眠りやすいのはどんな時か。

逆に眠りにくいときは何が原因かを考えるといいと思います!

運動をしたり、温泉やマッサージを受けると眠くなりますよね。

逆に昼寝をしてしまう、どこかが痛い、かゆい、暑い、悩み事があると夜に寝れませんよね。

これは患者さんも同じなので、眠りやすい環境を作ってあげましょう。

薬剤について

眠剤は各病院によって、使用するものが異なると思います。

詳しい眠剤についてはこちらを参照ください。

【せん妄予防】病棟でよく使う7つの眠剤をまとめました! | よんくれblog (yonkure-ns.com)

ここでは私がよく使う3種を簡単に紹介します。

ロゼレム

これは眠剤というより入眠導入剤。

体内リズムを整えて眠気を誘うお薬です。

一回で効果が出るというよりは、続けて飲むことでリズムが出来上がり入眠しやすくなるというイメージです。

そのため、これを飲んだから眠れるというわけではありません。

ベルソムラ

これは、覚醒を抑制することで眠たくするお薬。

中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害に使用されます。

自然な眠気を強くするほかに、依存性が低いことが特徴です。

トラゾドン

鎮静作用が強い眠剤。

夜間、眠れないと言われたらよく渡すのがこのお薬です。

鎮静作用が強いことがメリットですが、悪夢やQT延長(不整脈のリスク)などがあるので使用料には注意をしましょう!

アセスメントポイント

睡眠に対するアセスメントのポイントについてです。

大きく分けると4つの視点があります。

  • 身体的要因
  • 心理的・精神的要因
  • 薬剤性要因
  • 環境要因

これらについて解説します!

身体的要因

簡単に言うと、体がしんどくて寝れないという要因です。

①病気により呼吸苦がある、倦怠感があるなど

これは疾患による症状が入眠の妨げとなっているので、医師と確認し原因を取り除くための関わりや薬剤でコントロールを行いましょう。

②尿意や便意

頻回にトイレに行きたい、トイレをしたいが出ない、お腹が痛いなどです。

この場合、トイレに行く回数を減らすため薬剤調整をしたりバルーンを入れる。

トイレをしたいが出ない場合は下剤を使用する、お腹が痛いなら整腸剤を使用する、お腹を温める。

③痛みや不快感

痛みについては、痛み止めで疼痛コントロールを行う。

不快感に関しては、体位も問題やのどが渇く、口の中が気持ち悪いなどがあるので不快感を除くよう対応しましょう。

④昼寝をしている

昼夜逆転はせん妄リスクにもなるので、日中は起こしておきましょう。

心理・精神的要因

これは、入院による環境変化、体の心配などの不安や手術前の緊張などがります。

患者さんの気持ちを汲み取り、安心できるよう関わりましょう。

薬剤性要因

薬剤性に関しては、専門の薬剤師、医師と確認しましょう(笑)。

環境性要因

これは、モニター音がうるさい、暑い寒い、まぶしい、カテーテルラインやモニターのコード、酸素投与に慣れず違和感がある、布団が硬い、掛布団が重たいなど、、、

これは個人によって違うため、患者が入眠しやすいよう環境調整が大切です。

特にICUだと、デバイスやコードがたくさんあるため環境整備は重要な看護師のスキルとなります。

まとめ

入眠を考えるうえで、なぜ眠れないのかを考えましょう!

見るポイントとしては、身体的、心理・精神的、薬剤性、環境性に分けると分かりやすいと思います。

もともとのその人の入眠パターンも忘れず確認してくださいね。

あとがき

私は入眠に関するアセスメントがすごく難しく感じていました。

理由としてなぜ寝てていないのかのアセスメントができないことはもちろん、薬剤調整を行う際、どの薬剤がいいのかなどの選択ができなかったからです。

しかし、難しく考えずになぜ眠れないのかを考え、薬剤以外のアセスメントで入眠してもらうことが一番です。

それでも眠れなければ薬剤を使用するという考えにしましょう!

夜間眠れないと、せん妄になるだけでなく患者自身も体調が悪くなることもあるので、しっかし寝られるように看護を提供できるようになりたいです。

今回はこれで終わります。

入眠に関する他の記事があるのでよかったら読んでください↓

【眠剤が残ってる人にはどう対応する?】眠たけりゃいっそ寝かせちゃえ! | よんくれblog (yonkure-ns.com)

ありがとうございました。

                              よんくれ

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントを残す

目次