どうも2年目ナースのよんくれです!
ICUやHCUといった集中治療室では薬剤をたくさん使用するため、腸の動きが悪くなり便秘になりやすいです。
そのため排便コントロールを実施しており、多くの患者さんに下剤を使用しています。
下剤が効いて排便があれば本人も楽なのですが、効かない場合はつらいです、、、
どんどんお腹は張っていき、苦しくなってくる。
どうにかして排便を促したいと頭を悩ませます。
今回はそんな排便コントロールに関する集中治療室のあるあるを紹介します!
(今回は、患者様に対して失礼な言葉を使用している箇所があります。悪気があるのではなく、医療者目線でありのままを記載させていただきます。)
排便が出ない患者
私が受け持ったのは、脳予後が不良となってしまった患者。
意識レベルはE1VTM1(開眼せず、気管切開をしており、全く動かない)
みんなで連日排便コントロールを実施するも、1週間以上排便がありませんでした。
腸蠕動は微弱に動いていたが、腹部は見ても分かるぐらいパンパン。
誰がどう見ても、便がお腹に溜まっていることは分かりました。
そこで病棟内の看護師同士で、
「あれは誰があたるんやろな」
という会話が見られ始めました。
それは、「誰が受け持ちの時に便失禁をするのか」という意味です。
患者さんに対しては申し訳ない話ですみません、、、
しかし、かなりの便がたまっており下剤をかけているため、排便があるとかなりの量となることが予想できました。
看護師とはいえ、大量の便の処理をしたいと思っている人はいません、、、
もちろん、仕事なので毎日行っていますよ!
皆がその患者の受け持ち時はひやひやしながらケアを行っていました。
(お腹に時限爆弾を抱えた患者の爆弾がいつ爆発するのか、というひやひやです)
ついに排便
その患者に排便が見られたのは最終排便から10日目のこと。
私は夜勤で出勤したのですが、患者のお腹は以前より小さくなっていました。
それと同時にベッドの頭元にまで防水シーツと吸水シーツが敷いてありました。
その状況から事の悲惨さが分かりました。
先輩に聞いてみると
「爆弾が爆発した。ベッドの頭元にまで便が流れて、全身清拭に洗髪までした。」
とのこと。
4人がかりで介助をしたそうです。
排便があったことで横隔膜が下がり、呼吸状態も改善しました。
医療者側からすれば、いろんな意味でほっとしました(笑)
(患者さんの排便による呼吸状態の改善や自分に当たらなくてよかったという意味)
あとがき
これが看護師のリアルな現場です。
患者には申し訳なく思うこともあるのですが、我々も一人の人間です。
イヤなものはみんなイヤなのです、、、
それでも患者のために排便コントロールを実施し、安楽となるようケアを行っています!
色々言いましたが、結局は患者のためを考えてケアを全力で行っているので、患者に対して不利益なことは一切ないのでご安心ください!
皆さんの病棟でもこのようなことはありませんか?
あったら是非教えてください!
これからも、私の体験談を記事にしていくのでよかったら足を運んでくださいね!
ありがとうございました。
よんくれ
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